牛久大仏はどれだけ大きい?世界一だけど何かが違う

交通・旅の話題
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過去記事の中で牛久大仏を取り上げたが、牛久大仏といっても全世界的にはピンと来ないのではないか。地域情報系記事の移植なのでそれ自体を説明をしていないが、捉え方にもよるけど「世界一大きい仏像」なのだ。日本一ではない。日本にある世界一。そんな大層なものが茨城県の片田舎にある。ほんとかよ。


鎌倉大仏や東大寺の大仏は日本を代表する観光名所だ。たかが電波塔でしかない東京スカイツリーがその高さで東京の筆頭観光名所に躍り出るくらいなら、世界一大きい仏像が話題になってもそんなにおかしくないはずだが、日本どころか茨城No.1観光名所になったという話は一度も聞かない。

せいぜい知る人ぞ知るB級スポットの地位に甘んじている世界一の牛久大仏なのだが、それはどんなものなのか。せっかくなので過去の写真から取り上げてみたい。

バスと牛久大仏
(2013年撮影)

そんなでもない?この写真は約300mも後退して撮影している。列車で言えば15両編成に相当する。そこまで下がってこれなのだ。

田舎に現れる牛久大仏
(2005年撮影)

コラではない。写真中央、森の向こうに大仏の頭と手が写っている。牛久大仏から東へ1km離れた場所から見た風景。稲敷郡阿見町と牛久市の各一部ではこれが日常風景なのだ。

Twitterより。牛久大仏から東へ1.5kmの場所にある「あみプレミアム・アウトレット」(稲敷郡阿見町)の背景には巨大な仏像が常にある。何度も言うけどコラではない。

極めつけは圏央道。“必ず幻覚”が見える。なぜなら実物だからだ。凡百の安全運転啓発人形なんぞ軽く踏みつけてやるぞと言わんばかりのこのインパクト。

そう。何というかこの異様さでお腹いっぱいになる。

のどかな田舎に姿を現わす巨大仏像。寺を中心にして町ができたとか、そこに作るべくして作った感じがまるでしない。周りの風景から浮きまくっているのだ。

なるほどこれはB級スポットの地位に止まるなあと一見しただけでわかってしまう。

  • 大仏の中にエレベーターがあって上まで上がれる。
  • 大仏の周囲は小動物公園まであるテーマパークとなっている。
  • 万灯会には花火が上がる。

なんて言われても余計に珍奇な印象が増すばかり。

ブッダはこれを見て何を思う?
ふと考えてしまう。

観光客はそこそこ来る。土休日は一時間に一本のバスが立席にもならず、渋滞を気にせず辿り着けるレベルといえば良いか。年始に渋滞したことがあったけど大仏とは関係ないアウトレットの渋滞だった。

バスと牛久大仏
(2013年撮影)

例の記事のカップルもそうだが、外国人らしき人々も目立つ。しかしみな軽装だからこのためにわざわざ遠くから日本に来たわけではないと見る。
何だろうここにある雰囲気は。この場所を訪れる人々から感じ取れるのはなんとなく気楽でゆるい感じだ。

でもそれは至極当然のことかも知れない。ここに歴史の重みがないのは致し方ないとしても礼拝の場としての近寄りがたさは微塵もなく、道端で仏僧を見かけることもない。そこにあるべき理由すらわからず、ただ「世界一大きい」ことしか価値を見いだせないのだから。

物事の味わい深さを堪能したい人や悟りの境地を開こうと考えている人はまず来ないだろう。

「そうだ京都行こう」と「そうだカラオケ行こう」との間には大きな隔たりがあるのと同じというか。レジャースポットとしては間違いなく世界一(ただし、仏像に限る)。